こんにちは、よよパパです。
さあ6月も終わり、いよいよ夏休みが近づいてきました。
夏休みの前に小学校や中学校では三者懇談がありますね。
三者懇談って緊張しますよね。
3年生なら進路をメインに話していけるけど、
1、2年は生徒によっては話すことが全然なくて5分で終わるような生徒も…。生徒も保護者も全然話さなくて暗い雰囲気の中懇談したり…。保護者にどこまで本音を言えばいいのか…なんて悩みも。
懇談って先輩の先生の様子も見られないからどうしたらいいかいまいちわからないんだよね…
この記事では中学校教師向けに懇談でのポイントを書いています。
まだ経験が少ない先生はぜひ参考にしてください。経験豊富な先生もぜひ読んでもらえらた「おぉ、なるほど…」なんてアイデアもあるかもしれません。小学校や高校の先生も形態こそ違えどぜひ読んでいただき参考にしてください。
1. 懇談の目的
懇談で抑えるべきポイントを紹介する前に、まず懇談の目的を整理してみましょう。懇談の目的は
①学期を振り返り課題を生徒、保護者と共有する。成長を褒め、来学期につなげる
②学校や家庭での様子を保護者と共有する
③生徒に話させ、生徒と保護者を学校で繋ぐ
だと僕は考えています。
①と②はもちろんわかってたけど③の生徒に話をさせるってどういうこと…?
中学校は思春期まっさかり。個人差はあれど男子なんかは特に家では「うん」以外の言葉を発しません。まぁそれは極論として、学校が終わっても塾や部活、習い事で忙しい中学生。家にはなかなかいないし、いても親と話すのは疲れててめんどい…と家での会話は少なくなるものです。「学校でのことはなかなか話さなくて…」「部屋にずっといて…」というたくさんの保護者の声を耳にしてきました。
「教師の前」「学校で」ならばそんな思春期ボーイ&ガールズでも少しは口を開くものです(逆にいつも騒がしい奴が口を閉ざすパターンもありますが笑)。
教師の口からその子の様子を聞くだけより、自分の子どもの口から課題や、目標を聞いた方が保護者としても嬉しいですよね。だから僕はいかに生徒に話をさせるかを意識して懇談に取り組んでいます。
2.懇談のポイント
①親との二者懇談を先に行う
せっかくの三者なのに!?あなたさっき生徒に話させろみたいなこと言ってたのに!?
と思われるかもしれませんが、僕はまず親と数分二者で懇談を行います。三者で話すことがもちろん大切なんですが、その「三者」が話すことをせばめてしまったりするんですよねぇ…。そこで話すことは
生徒の前では言えない本音(いい事&悪いこと)
家での様子、困ってる事
学校での様子
生徒の前では聞けない質問あるか
等です。
大きな悩みを抱えている保護者なんかはここで話してくれますし、それをどう解決していくかの作戦会議もこっそりここで行えるわけです。なのでここで話したことを三者になった時に持ち込むこともあるし、あえて持ち込まないこともあります。
三者を行う前の「大人の作戦会議の時間」って感じですね。
また、ここでこっそり褒めておくことは結構効きます。
ウィンザー効果というものを知っていますか?いわゆる「陰褒め」ってやつです。相手から直接伝えられた言葉より第三者から伝えられた方が心に刺さりやすいってやつですね。なので三者で褒めるより、二者で保護者に褒めておいて後で保護者が子どもに伝えた方が子どもとしては嬉しくなるわけです。もちろん三者で褒めることもありますが、これを上手に使い分けると効果的です。僕は「生徒自身は気づいていないけど実は…」ってものを陰褒めするようにしています。
②生徒に話させる工夫をする
懇談の目的でも書きましたが、僕はこれがとても大切だと思っています。
しかしやはり中学生。保護者を前にすると姿を豹変する生徒も出てきます。
普段うるさいのに全く話さなくなる、保護者の顔色を伺いながら話す、恥ずかしがって「うん」しか言わない、などなど…。
なので最初はなるべく答えやすい質問(クローズドクエスチョン※YesかNoで答えられるような質問)で口をほぐしといてからオープンクエスチョン(※「なぜ」「どうやって」などの質問)に移行します。
具体的には僕は最初に軽い世間話を入れます。(「部活やった?」とか、「このあとは塾?」など)
その後に「今学期を振り返って、勉強、部活、学校生活、学校以外の生活を総合的に考えて100点満点で何点?」という質問をします。数字なので生徒は答えやすいですし、「よかった」とか「できた」などの中学生あるあるな返答より自己評価がわかりやすいので。
それで点数を答えてもらったら、取れた点の理由と、足りなかった点の理由を少しずつ聞いていくって流れで振り返りをさせています。その振り返りの中で生徒が話したよかった点や反省点を教師が、教師の立場からサポートしていくって感じですね。
ポイントとしては教師が話すぎないこと。どれだけ生徒から言葉を引き出せるか、そこに焦点を置いて懇談を進めます。
③話すことが少ない生徒は事前の二者懇談で情報を集めておく
中学校は小学校と違い教科担任制で自分のクラスの生徒と関わる時間は限られています。
朝のHR、授業(1時間程度)、昼食時、帰りのHRくらいです。その短い時間では1日の中で35~40人全ての生徒と話すのは限りなく不可能。大人と話すのが苦手な子とはなおさら。もちろん普段の様子を見ている中で懇談で話すことはありますが、やはり生徒によってはなかなか話すタネがない生徒も…。
だからと言ってせっかく休みを作って保護者に来てもらっているのにたかだか5分の懇談で終わってしまっては申し訳ない。そんなことを防ぐため、早く終わりそうな生徒は前の二者懇談で情報を仕入れておきます。
「家での様子」「困っていること」「学校のことを話すか」などなど…。そこから話を膨らませていくのです。(ただしあくまで教師はフるだけ。自分から話しすぎないように)
④言葉よりも映像、そうiPadならね
もちろん生徒の言葉や教師の言葉で今の生徒の様子やクラス、学校の様子を話すことは大切です。
しかし写真や動画なんかで自分の子どもの笑顔や何かをやっている様子を見るというのは言葉とはまた違う情報として保護者に届けることができます。時期によっては学年向けのものを作って空き教室で垂れ流すこともありますが、僕はそれとは別にクラス用のものを懇談で保護者に見せてます。
でもそんなん作るの大変じゃない?
そんなことないよ。iPadならフォルダにいれた写真を自動でスライドショーにしてくれるんだ
そう、撮った写真や動画をフォルダにいれておいたら1分もかからずスライドショーやメモリームービーに自動でしてくれるんです。そう、iPadならね。
なんの手間も取らず簡単に思い出ビデオを作り、保護者と生徒に見せる事ができます。これは毎回非常に好評です。
3.その他気になる点
①スケジュール、時間
時間は15~20分で設定する方が多いと思いますが、僕も15分設定です。
進路の大事な決定がある時は20分にしますが。
1時間に4組さばくことができますが詰め過ぎには注意です。盛り上がりすぎたり、トラブルで時間が押してしまった場合に備えて1時間半か2時間に1回は15分の空きを用意しましょう。教師側の体力的にもぶっ続けより休憩があった方がいいですし。
もっとこまめに休憩をいれても構いませんが、それだと全体の時間が押してしまうので…。
日程、全体の時間、保護者の要望を全体的に見て休憩は設定しましょう。
僕は以前休憩なしで行い1時間も時間がずれ込むという大失態を犯しました…
②服装
僕はスーツを着ません。入学式や卒業式、式典の日はもちろん着ますが他の日は動きやすい服装で働いています。自治体や学校によっては「絶対スーツ」のような空気があるところもあるようですが…。僕は教師の仕事着は「動きやすい服」であると思っています。だってスーツで生徒と昼休み遊べないし…。空き時間の体育で一緒に授業受けられないし…。スーツがチョークなどで汚れるのも嫌だし…。教師はそんな「シュッとした」仕事ではないんだから、自分のためにも、生徒のためにも、スーツのためにも、僕はスーツを着ません!!
その確固たる信念があるので懇談でも着ません!!ちょーっとだけフォーマルにはしますが。
TPOに合わせてスーツ着た方がいいんじゃ…
TPOに合わせるなら保護者も着てくるべきだよね。式では保護者もスーツ着るし。僕の戦闘服は「動きやすい服」なんでね。
まぁこればっかりは色々な意見があるし、いっちょ噛みしてくる保護者もいるかもしれないのであまり参考にしないでください…。まぁ伝えたいのはブレちゃダメってことですね。「こういう理由だからこうしてる!」っていうのを何事も説明できるようにしたいですね。
まとめ
いかがでしたか?懇談って担任にとっては緊張するし、気を遣うし、疲れますよね。
でも数少ない「保護者と情報を共有できる」「学校と家庭の連携で生徒の成長を促す」チャンスです。
皆さんの懇談が保護者、生徒、教師ともに良いものになることを願っています。
読んでいただきありがとうございました。
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